【働】2月8日(土)『はたらき、くらす。自分ルール』トークショー 開催報告レポートvol.2
『はたらき、くらす。自分ルール』トークショー 開催報告レポート(vol.1)の続きです^^
第一部の熱気が冷めやらぬまま、
第二部は中村さんと広島の素敵企業のはたらきびとたちによるパネルディスカッションが行われました。
ご参加くださったのは、
・ヒロホー株式会社の森坂満代さん
・株式会社ヤマサキの宮田香さん
・株式会社ディスカバーリンクせとうちの後藤峻さん。
企業訪問ツアーの参加者さんなら、実際にご本人とお話ししたよ!という方もいらっしゃったかもしれませんね。
トークテーマを「自分の働き方を見つけるためには」とし、
MCの方が皆さんの意見をまんべんなくお尋ねするかたちで進行。
まずはツアーの受け入れ企業としての感想、
そしてパネラーの皆さんは、今の仕事(立場)につくまでどういう経験をされたのか話してくださいました。
●常務取締役を務めるヒロホー株式会社の森坂さんは、自身が若かりし頃、
育児と仕事の両立に苦労し、その際に目上の人の対応が真っ二つに分かれてしまったことがあったそう。
「“仕事をしたいなら育児を犠牲にすべき”という意見もあったし、“仕事が続けられるようサポートするから”という意見もあった、私自身は後者のような先輩になりたいと思った」と回顧。
実際に森坂さんの会社では、子どもと一緒に働ける託児ルームや自由に出勤できる画期的なシステムを用意していて、
当時の森坂さんの思いが今につながっているのだと感じさせられました。
●また、現在育児真っただ中の宮田さんは、転職してヤマサキさんに入社したそう。
家庭の時間を大切にしたかったので自宅から距離が近いことに魅力を感じたそうですが、
一方で、育児をしながら仕事と両立できるか不安も抱えていたといいます。
そんな思いで面接に臨みましたが、意外にも面接担当の方からは温かい言葉をいただき、
会社の懐の広さに救われたような思いになったと話してくださいました。
●ディスカバーリンクせとうちの後藤さんは、自身の学生時代に出会った人や当時の恋愛、
うまくいかなかった就活、人生に迷ったことなど、とてもオープンに話してくださいました。
「でも、あの時間は必要だったと、今は心から思います」という言葉に、会場の皆さんが笑顔でうなずく様子が見られました。
その後は、どのような働き方が自分や従業員にとってベストか、
自分らしい働き方を見つけるにはどうしたらいいか、活発に意見交換。
こちらもすべては書ききれないくらい濃い内容だったのですが、
それぞれの発言で特徴的なところを少しだけ紹介すると…
ヒロホー株式会社の森坂さんは、ご自身の経験もふまえ、今後は若い人のサポートができる立場になっていきたいとのこと。
また、社内でもベテランは若い人を支える立場に、
若い人たちはそんなベテランに感謝の気持ちが持てるような会社にしていきたいと話してくださいました。
株式会社ヤマサキの宮田さんは、ママとしてのちょっとした息抜きのコツを披露。
だんな様とはお互いに「1人で飲みに行く時間を作る」というルールを設けているそう。
自分時間をきちんと確保することで、家族に対する感謝や優しさが生まれることなどを教えて下さいました。
また、後藤さんは、就職の際に会社での居心地の良さや個人のスキルが発揮できる環境かどうかを見極める力が大事とアドバイス。
これについては中村さんも、
「バブルが破綻して我慢の時代を強いられてきた。一時のことかと思ったけれど、その我慢は思いのほか長く続き、あきらめの時代に入ってしまった。それじゃあ次はなんの時代がくると思いますか?私は“寛容の時代”だと思います」と、発言。
組織の中にあっても一人一人が個人事業主のような、個々の力が最大に発揮できる会社。
そして互いが互いの個性や能力を認め合い、リスペクトしあえる環境。
そういう成熟した社会を目指すべきでは?という話に、とても納得させられるものがありました。
会はその後も、就職活動中だという学生さんや、
起業を考えている主婦の方から質問が飛びだし、盛り上がりを見せました。
「入社したての若い人材でも会社を変えることができると思いますか」という学生さんの質問には、
「できると思う!ただし、入社した時にはすでに自分より随分経験やスキルを積んだ先輩がいるから、まずはそこに追いつくように頑張って」
「若いエネルギーは本当に貴重。迷うこともあると思うけど、まずはベテランに相談を。けれど、相談する大人はよく選んで。よくない意見を言う大人に相談してしまうと、よくない方向に流されるよ(笑)」
と、貴重な意見が飛び出しました。
今から社会に出ようとする学生さん、現在働いてはいるけれどその環境に疑問を抱えているはたらきびとたち、
新しい世界へ一歩踏み出そうとしている主婦の方、ベテラン経営者の方や、
リタイアはしたけど何らかのかたちで社会貢献したいと考えているシニア世代の方々…
会場には老若男女問わないさまざまな立場の方が集ってくださり、
私たちスタッフも『はたらく』について、大いに考えさせられる会となったのでした。
企業訪問ツアー、トークショーと、広島労働局主催で行われてきたこの事業もこれにて終了!
ご参加くださった皆様、ご協力いただいた皆様、本当にありがとうございました。
労働局って何してるとこだろう?
ハローワークって気軽に行けるのかな?
そんなふうに思っている皆さんは、労働局(ハローワーク)の間口の広さも併せて感じていただけたのではないでしょうか。
まずは一歩、自分らしい道を歩むために…
ハローワークを上手に活用しながら、ご参加くださった皆様が、よりいっそう輝ける働き方を手に入れられるよう、心から願っております!!